アトピー治療、私が”注射”を選ぶまで②

注射治療

皮膚科で言われた言葉  

ある日、夫から提案がありました。

「前に行きたいって言ってた皮膚科何だっけ?」

 「レンタカー借りて連れて行こうか」

喧嘩ばかりしていたのに、 夫は私が何気なく話した病院のことを覚えていてくれました。

藤澤皮膚科

脱ステロイドで有名な病院です。

ずっと行きたいと思っていたのですが、自宅から片道2時間弱掛かります。
車は手放しており、自転車で近所に買い物に出るのがやっとな
その時の私には電車で行くのは無理がありました。

まさか夫が連れて行ってくれるとは…。

感謝です…。

念願の藤澤皮膚科での初診。

院長の藤澤重樹先生が有名なのですが、
息子さんの大輔先生に診て頂きました。

まず初診だからという事で、
脱ステ患者の治療経過の写真やデータなどを見せていただきながら、治療方針を丁寧に説明して下さいました。

食事療法、光線療法などを行いながら、基本的に保湿も使わないで自然に治るのを待つだけ。
ステロイドを止める事によって起こる激しい炎症に耐えられない人もいる。

「耐えられないなら、注射もあるよ」

えっ…。

一瞬、耳を疑いました。

脱ステ推奨の先生から思いもしなかった言葉が…
注射を勧める…?!

私は注射治療はステロイドと同様に長期間使うことで副作用も出てくるだろうと否定的に思っており、
先生も一緒の考えだろうと勝手に思っていました。

「いや、でも…
ずっと打ち続けないといけないんですよね?」

「いや、平均的に1年くらい打てば落ち付くよ。
体がそのくらいで記憶するから」

き、記憶するのー!?🫨

私は注射治療というものを、 「一度始めたら一生やめられないもの」だと思い込んでいました。
だから先生の言葉は衝撃でした。

もしかして私が思っていたものとは違うのかもしれない。

「デュピクセントよりアドトラーザの方が副作用が少ないから良いんじゃないかな?
価格も少し安いし」

注射の種類と価格など書かれた資料を見せてくださいました。

打ち続けなくてもいいんだ…。

副作用も少ない…?

注射への抵抗感がなくなったわけではありません。
それでも、「もしかしたら私が思っているほど怖い治療ではないのかもしれない」 

そんな気持ちがこの時、初めて芽生えました。

 最後の決め手  

車の中で待っていた夫のところに戻ると

開口一番に「注射勧められた!😵」
「打ち続けなくて良いんだって!😵」

と思わず喋り始めていました。

それくらい私の中でカルチャーショックな出来事に
気持ちが追いついていなくて
先生から聞いた事をとにかく聞いてもらいたくて、夫に話していました。 

「おぉ!これは注射で決まりだな」

夫の言葉にドキッとし

「いや、まだ分からない」と否定しました。

そう、まだ分からなかったのです。得体が知れない、怖いという感情がストップをかけていました。

実際、先生は「耐えられなかったら、注射もあるよ」と言っていた。
と言う事は「耐えられるなら、このままでもいい」って事だよね。

時間が掛かっても治るのなら、安全に自然に治す方が安心なのではと思う。

でも、いつまでも休職する訳にはいかないし。

確かに副作用は軽微なものみたいだけど、新薬だし、これから数年後に問題が発覚するなんて事もあるかも知れない。

ステロイドだって、こんなに副作用に苦しむなんて思っていなかったし…。

お金だって決して安くはない。 1年続けたらかなりの金額になる。

何度も何度も「アドトラーザ」について検索をかけました。YouTubeも見ました。
結局、結論が出ずに1ヶ月後の受診の日が近付いて来ていました。

そんな時、夫から 

「次の診察で注射打つんだよね?」

「は?😳」

「言った」「言わない」の大喧嘩になってしまいました。

気持ちというものは不思議なもので
「打て、打て」と言われると、
「絶対打ちたくない」と頑なになってしまいます。

微妙な空気のまま、次の受診も夫は車で連れて行ってくれました。

もうここで決断しなければ。

先生にもう一度副作用について確認し、注射治療の流れを聞きました。

これもまた気持ちとは不思議なもので、
先生の「打っても、打たなくてもどちらでも」
というスタンスでお話されると、

「打ってもいいかな」という気持ちになってきます。

その後も「絶対打ちたくない」「打ってもいいかな」
この間を行ったり来たり繰り返すだけで、決定打がありませんでした。

そして台所で洗い物をしていた時でしょうか、

ふと「今って、人生の分岐点なんじゃないか」と気が付いたんです。
この分岐で選択したことが今後の人生に大きく影響する。

私は人生で何を大事にしたい?

自分の思い?

家族?

悩みました。

もしかしたら、注射の副作用で将来また苦しむかも知れない。怖い。
でも何もないかも知れない。

このまま注射治療しなくても、時間を掛けて自然に治っていく。
でもいつになるか分からない。夫はその間、どんな気持ちだろう。

私の頭の中に浮かんだのは

夫と子どもと私と笑っている未来でした。

その未来を選びたい。

やっと私の心は決まりました。

 最後に 

注射が正解だったのかどうかは、まだ分かりません。

 でも、 
「家族との未来を大切にしたい」 
そう思って決めたことに後悔はありません。 

自分で決断し、覚悟を決めると、不思議なことに私の中にあった不安は何処かへ消えてしまいました。

そして今、ふんわりとあたたかい気持ちが残っています。

 次はアドトラーザの経過報告を書こうと思います😊

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